2019.07.28 13:13Vol.46「凄腕ナースその1」主治医の先生が食べられないじいじを心配して頻繁に往診に来て健康状態をチェックしてくださいました。同行する看護師の鳥山さんの顔を見ると、しかめっ面のじいじも笑顔になり少し食べたりしてくれました。
2019.07.25 07:10Vol.45「生きてる…」じいじは悪態をつき形相まで変わりほとんど食べないので、どんどん痩せて行く一方でした。このまま寝たきりになり死んでしまうのではないか?と思いました。
2019.07.21 05:53vol.44「エクソシスト」毎朝起こしに行くと顔をしかめて朝が来た事を呪うように地面に這うような声でおはようの代わりに「消えろ!」と「殺せ!」を繰り返すじいじでした。その様はホラー映画のエクソシストを思い起こし、まるで悪魔に取り憑かれたようでした。
2019.07.17 00:32Vol.43「殺してくれ」最初は食欲が無くなりあまり食べなくなってから今度は「死にたい」と口にするようになりました。夜中電気も付けずに暗闇の中リビングに座っていたりすることもありました。そんなじいじに寄り添えずたまに冷たく突き放してしまう事もありました。
2019.07.14 06:48Vol.42「おいしくない」ばあばの死を多少なりとも認識しはじめた頃でした。今度はどんどん食欲が無くなっていったので、じいじの大好物を買って来ては食べさせてはみたものの「味が違う!」「まずい」とほとんど食べなくなってしまいました。食欲・体重の変化:食欲がない、食べてもおいしくないはうつ病のサインでした。
2019.07.11 00:17Vol.41「身内の理解」認知症状が現れるとそれを介護してる家族のものが不安そうにひそひそと話していたりすると、その様子を本人が「自分をのけ者にしている」「何か隠し事をしている」「悪口を言っている」などうまく状況を認識できず、誤解が生じて家族に悪口を言われるなどの被害妄想が出るのです。これらを、普段の様子を知らない親類に訴えられると、虐待を疑われたりします。
2019.07.07 23:23Vol.40「オカメ兄ちゃん」じいじの息子オカメ兄ちゃんはサラリーマンです。家は遠いし仕事も忙しいので半年にいっぺんくらいしか会いに来れないのでした。ばあばが亡くなってからは頻繁にじいじの様子を見に来ていましたが二ヶ月ほど会わなかったら綺麗さっぱりじいじの記憶から抜け落ちてしまいました。息子なのにじいじにはもう誰だかわからなくなっていました。
2019.07.05 01:46Vol.39「ご近所さんに」食事をしたばかりなのに、そのことをすっかり忘れてしまい、「ご飯を食べさせてもらっていない」と騒いだり、言いふらしたりする…認知症が軽度から中度のときによく見られる症状だそうです。隣近所の方々には早いうちから、じいじが認知症であることを告げておきました。
2019.07.02 04:35Vol.38「ばあばはどこ?」ばあばが亡くなりしばらくの間は、ばあばが亡くなった事を忘れてしまうらしくヘルパーさんにも「どこ?」と聞いていました。「買い物へ行って留守してるだけじゃないか」「夜にはいつも帰ってくる」そんな顔をして待ってるじいじはどこか寂しそうでした。