2019.04.29 00:14Vol.15「新聞記事」朝刊に『アルコール依存症と脳の萎縮』についてお医者さんが書いた記事がありました。長年に渡り大量に飲酒を続けると脳が萎縮して物忘れや人格変化などを引き起こすと書いてありました。アルツハイマーであると自覚は無いけれど、物忘れの自覚はあったらしくじいじはこの記事に心が動かされ、更にばあばの必死の説得も後押しとなり、専門医にかかることを承諾してくれました。早速じいじの気が変わらないうちにインターネットで近くのアルコール依存症専門病院を探し予約しました。善は急げです。
2019.04.26 07:54Vol.14「お風呂で酩酊その3」ばあばと二人掛かりでも酩酊状態のじいじを風呂釜から出す事は至難の業でした。特におぼれないようにとお湯を抜いてしまったことが仇となりました。仕方なく最終手段、真夜中の3時過ぎでしたが寝ていたオカメパパを起こして事情を話し3人がかりで風呂釜からじいじを救出しました。じいじを布団に寝かせて後片付けが全て終わったのは明け方でした。
2019.04.24 02:13Vol.13「お風呂で酩酊その2」かなり強く揺り動かし大きな声で呼んでもじいじは高いびきをかいていっこうに起きる気配を見せず…その様子に心配になり休日夜間診療に相談の電話をかけました。事情を説明して救命の医師の方にかわっていただくと「まず思い切り強くつねってみてください躊躇せずかなり強く!です。もしそれでも反応が無いようでしたらすぐに救急車を呼んで連れてきてください。」との指示のもと思いっきりじいじをつねってみましたら反応があり大事には至らずでした。 その3につづく
2019.04.22 05:01Vol.12「お風呂で酩酊その1」夜中一時過ぎ「大変じいじがお風呂に入ってしまった」とばあばが呼びに来ました。高いびきをかいてお風呂に入っているじいじを見て私たちは途方に暮れました。連日の睡眠不足もあり疲れから判断能力が著しく鈍っていました。「とりあえずお湯を抜けばおぼれることはない」とお風呂の栓を抜きました。その2につづく
2019.04.19 07:04Vol.11「毎晩のハイド氏登場」晩酌しても…最初は変貌するのが二週間に一度位だったのが一週間に一度から三日に一度と認知症状がすすむとともにそのスパンは短くなっていき、ついには自分が前日酔って暴れて迷惑をかけた事すら忘れてしまうようになっていました。当時癌の末期だったばあばの身体も心配でした。
2019.04.17 11:23vol.10「ジキルとハイド」若い頃からお酒が好きなじいじ毎晩晩酌は欠かしません。交番騒動からじいじは家で飲 むようになりました。飲むと夜中に泥酔状態になり暴れたり暴言を吐 くようになりました。今迄こんな事はありませんでした。認知症発症と同時に飲酒により認知症状が進んだような状態になったのです。
2019.04.14 13:10Vol.9「交番騒動 後編」酔っぱらいを嫌がられ乗車拒否されそうになったタクシーになんとか頼み込みやっとの思いでじいじを自宅に連れて帰りました。次の日案の定じいじは何も覚えていませんでした。ばあばはじいじを連れてお店と交番にお詫び行脚…これに懲りたのかもう二度と友人からの飲みの誘いには応じなくなりました。がしかし本当に大変なのはここからでした。
2019.04.14 13:09Vol.8「交番騒動 前編」ばあばの抗がん剤治療も終わりほっとしたのか久しぶりに友人を誘って外に飲みに行くじいじでした。しかしお店で友人が帰って一人になった途端酔いが回り…自分の名前すら言えない状態のじいじは交番のお世話になることになりました。じいじの持ち物から名前と電話番号がわかり夜中にばあばと迎えに行きました。こんな事は初めてでした。
2019.04.12 05:08Vol.7「抗がん剤治療」抗がん剤治療は6ヶ月に及び入退院を繰り返しました。食べないと体力がもたず治療が続けられなくなるため、ばあばは何とか無理矢理その時食べられそうなものをせっせと食べたおかげで全ての抗がん剤治療を予定通り終えました。
2019.04.10 00:25Vol.6 「ばあばの癌」じいじの認知症発症とほぼ同じ頃今度はばあばが子宮癌に冒されました。子宮がんの根治率は80%以上とのことで手術すれば治ると思っていました。しかしお腹を開いてみたら子宮がんに悪性肉腫のミックス(世にも稀なものだそう)という思いよらない結果でした。ばあばとじいじ共に不治の病に冒されたのでした。
2019.04.07 12:25Vol.5 「見極め方は?」認知症治療薬も副作用から飲まなくなり心配して医師に相談に行きました。医師から「アルツハイマーは現代の医学では根治できません。治療薬も進行を遅らせるだけのものですから、副作用で本人が嫌がるのであれば無理に飲むほどのものではありません。今現在MRI検査では病気を確定できず兆候があるとだけ診断しております。今後のアルツハイマーか否かの判断はお茶を入れるなど普段当たり前にできていた事ができなくなるこの症状こそ見極める大事な目安といえます。」と言われました。
2019.04.05 08:08Vol.4「MRI検査を受ける」物忘れが顕著になった頃、かかりつけの主治医の先生からじいじの問診の受け答えがおかしいということで病院を紹介されてMRI検査を受けました。検査の結果アルツハイマー型認知症の兆候がみられると診断されすぐに認知症治療薬を処方されました。しかし本人は診断結果を聞いても自分が病気であると認めません。通院の次の予約をすっぽかし早くも治療を拒みはじめました。